リフォームの場合の妥当性のある工事価格

最近、多くの方から、訪問販売でオール電化にすることを勧められたんですが
機器と工事価格の見積りが妥当なのか教えて欲しいとの問い合わせが当相談所に寄せられます。
参考として、下記に設備工事の価格を掲示します。なお良く見かける手抜き工事についても書き記します。

リフォームでエコキュートや電気温水器を設置する場合。
工事は大きく分けて、配管関係の設備工事と電気工事に分かれます。


設備工事

必要な工事と参考工事価格
設備工事は地域によって大きな差があります。
原因は冬季の凍結対策が必要かどうかにあります。

九州と北海道だと工事代が倍もちがうってことも当然ありえます。

ここでは東北地区における、冬場の凍結対策をした工事として工事代金の基準を出していますので
ご了承願います。

ボイラー撤去
タンク据付工事
既設のボイラーを撤去し、タンクを設置する工事です。
万一の場合でも転倒したり、設置後にタンクが傾かない施工が必要です。
施工方法は、基礎にアンカーを打ち、タンクを固定
します。設置場所によっては、ユニッククレーンを使ってタンク
を搬入しなくてはダメなケースがあります。
施工は2人〜3人人で行います。
一時間もあればタンクを立てれます。
ボイラー撤去に手間取ってもそんなもんです。
搬入費と既設ボイラー処分費を入れて20,000円
までですみます。
エコキュート配管工事 既設のボイラーの配管を、エコキュートに繋ぐための工事です。
事前調査により、現在の配管を調査して施工をします。
施工はヒート゜ポンプ配管、給水配管、給湯配管、風呂配管
排水配管工事になります。
施工は2人工で3時間ほど
手抜きでエコキュートの排水(ドレン)配管をする場合は別途費用が発生します。
工事代としては50,000円ほどです。
凍結防止工事 配管工事が終わりましたら、配管接続部分での水漏れの有無
を点検してから、冬場の配管凍結を防止する保温工事をします。
配管に凍結防止ヒーターを巻きつけます。
凍結防止ヒーターはサーモ機能(外気温によって電気の入り切りを自動でします)のついたものを使います。
保温工事は給水、給湯、ヒートポンプ配管に耐熱保温材
(発砲スチロール、保温テープ)を使って施工します。
施工は一人工で2〜3時間ほど。
寒い地区はてっても重要な施工です。
ここで手抜きをされたら最悪の場合機器が
故障する原因になります。
配管の長さとヒーターの使う本数や長さにより
部材費と手間が変わりますが2万〜3万
と考えて下さい。
リモコン工事 既設のボイラーリモコンをエコキュートのリモコンに交換します。 既設のリモコンは大きさが様々です。場合によっては使いづらい
場所に設置されているケースもありますので、その場合は移設
をお願いして下さい。
既設の風呂リモコンの取り外しに苦労しますが
一人工で1時間ほどです。風呂場と台所に設置
して1万2千円ほどです。
ヒートポンプユニット
設置工事
簡易基礎を使って、ヒートポンプユニットを設置します。積雪のある地区ではその地区にあった高さを確保のために架台を設置したり、防雪カバーを取り付けます。 施工方法はエアコンの室外機の設置と同じです。
降雪地域では、冬場のことを充分に考えて場所を選んで
ください。施主さんが一番よく解るので、アレッと思ったら必ず
意見を言って下さい。タンクの場所も同じです。
すぐに終わります。
冬場にヒートポンプユニットが雪に
うもれているのを見ました。これは
手抜きどころじゃない、お客様をバカにしている素人施工です。東北地区で関東の訪問販売で購入されたお宅でよく見かけます。工事業者も関東から来るので積雪対策をあまり知らないことが原因の様子です。
部材に3千円、手間に2千円、合計5千円ほど


工事としては、3人工で、朝から日暮れまで掛かります。
妥当性のある工事価格としては、部材費、既設ボイラー処分費を合わせて15万ほどです。
但し、現場によっては違いますので、あくまで平均的な標準施工になります。

もちろん手抜きを一切しないでの価格です。


電気工事

電気工事は現場で大きく変わります。管轄の電力会社によつても基準の違いから大きく変わります。
回路工事の仕方でも大きく手間が変わります。
特にアンペア変更においては、東京電力管内と東北電力管内では10万からの差があります。

最近では工事を急ぐあまり、回路配線を外壁にビニル配線管を使って、ペタペタ貼り付ける工事を良く見ます。工事代を浮かすには良いですが......

良い電気工事は、工事をした痕跡を出来るだけ残さないことです。

隠せるものは隠す、表に出る部分はかっこよく!
手間でも床下や屋根裏にもぐり、回路を表に出さない。その為に1日の予定が2日になっても仕方ない

そして大切なことは、合わせて少しでもお客様に喜んでいただけるサービスを行うことです。
例えば、お部屋がタコ足配線をされていたら、電源を追加する。
台所で電子レンジとホットプレートを使うとブレーカーが落ちるのであれば、回路を分ける。

それがついでに出来る工事とは、手間でも床下にもぐったり、天井裏にもぐったりして、ほこりまみれになって
手間を惜しまない、お客様の立場になって考える、職人としてのプライドをもった工事人に頼んでください。

特にオール電化リフォームの場合は、慣れた工事店(手間に慣れたという意味です)に頼むこと。
以外に多いのが、手を抜くのに慣れた工事店が多いのが現実です。

それは販売店の工事に対する認識が反映されますから仕方ないです。

ネットで年間に何件もの施工をしてます!!と出している販売店などは1ヶ所あたりの工事単価を決めて、工事店と契約しているケースが多いです。
それも何件かの工事店と競合させて、一番安い工事店を使うケースが多いからです。

ポリシーを持った工事店は、初めからそんな販売店の工事は断ります。何故なら同業者に見られて恥ずかしくない工事をしたいからです。


では、詳しく電気工事代金の妥当性を検証してみましょう。
先ず、知らなくてはならないのは、工事の見積もり方なんです。

最初に、電力会社の負担する範囲と、個人が負担する範囲を知って下さい。

財産分岐点
上の写真は、電柱からの引き込み線を撮影したものです。
この場所が電力会社との財産分岐点となり、ここから先の工事がお客さま負担となります。
注意 電力会社のメーターとリミッター(アンペア数が書かれたブレーカー)も電力会社の負担です。
電気の計量メーター
これは電力会社が負担します。
太陽光発電で売電をする場合、売電メーターはお客さまの負担となります。

ここで大切なのは、メーターのでの電線の太さです。オール電化にする場合、アンペアを上げる事が多い
分電版
リミッターは電力会社が用意します(60Aを超えるとリミッターは設置しません)機器代は掛かりません。

漏電遮断機はお客さまの負担です、対応アンペアの数字が書かれていますので、200Vの場合は数字の倍までOKです。
漏電遮断機の交換はお客さま負担です。

次回は現場の工事の写真により細かく説明をしたく思います。5/5

電気工事料金(概算)

1 容量を増やすために引き込みから、分電版までの電線を太くする場合 10万〜 距離が長くなると高くなります
2 分電版の空きスペースがなく、新しい分電版に交換する場合 3万 屋内配線をすべてつなぎ変えます
3 エコキュート用に専用回路を作る場合(分電版の空きブレーカー使用) 4〜5万 表にBOXを設置する場合も同等価格
4 IHクッキングヒーター用に専用回路を回す 5万 床下や天井から回路を回します
露出配線をしなくてはならない場合もあります。
5 敷地内にポールやコン柱を使っている場合 3万〜 ホールの補強や、電線の埋設工事が必要になるケースがあります。

あくまで、概算ですから掛かる手間によって変わることを了解願います。